1. 協議会開会挨拶要旨(協議会 大津愛梨) 【第一回協議会レポート】



・協議会設立の経緯について。1つは3.11以後、再生可能エネルギーの重要性の再評価という状況の変化。再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)の施行も大きい。
・もう1つは、これまで南阿蘇村はバイオマスタウン構想を全国に先駆けて取り組んでいたということ。バイオマス推進委員会として、木質バイオマスに関しては検討・調査を重ねてきた。家畜ふん尿などの農業残渣に関しては、高い目標をかかげつつも、採算性の問題などもあり検討がなされていなかった。今回事務局を務めるNPO法人 九州バイオマスフォーラムは、設立時にドイツのエネルギー自給地域などを勉強会で取り上げたり、天ぷら油でクルマを動かしたりなどの普及啓発を続けてきた。
・上記2つの背景を踏まえ、3.11以後、FIT導入以後である今、あらためてバイオマスによる再生可能エネルギーの取り組みをはじめようというのが1つの大きな流れ。
・もう1つの流れは、農家女性の全国ネットワークである田舎のヒロインわくわくネットワーク(以下"ヒロイン")の存在。ファクスと電話だけしかない時代から、全国の農家女性のネットワークをつくり、全国集会イベントを開催したり、6次産業化の先駆けなどをしてきた団体。メンバーが60−70代になったため、若手に世代交代のバトンタッチをした。その新しい世代の30代の女性と、これからヒロインとして何がしたいか、という話しをしたときに、「発電がしたい」という意見がでて、「よしやろう」ということになった。
・こういう流れの中で、環境省の本事業が出てきたので、南阿蘇村で手を上げ、採択となった。
・協議会のメンバーとしては、今の南阿蘇を支えてくださっている方、そしてこれまで活動してきた南阿蘇村バイオマスタウン推進委員の方たちには引き続き参加していただきつつ、新しいことをやるのだから、若いメンバー(女性農家、福祉・環境関係の若い人たちなど)にも入ってもらうことにした。自分たちの村の未来を、自分たちの問題として検討していくような場にしたい。以上が設立の経緯。
・地域発の再生可能エネルギー導入ということだったら協力する、という全国の仲間が協力。ワークショップのまとめなど合意形成や事業計画策定に協力するバリューフロンティア梅原さん。再生可能エネルギーの地域への導入の専門家としてアトレアコンサルティング永利さん。田舎のヒロイン事務局であり、地域RESコンサルとして有限会社PTP吉村さん、淵上さんが参加。
・事業の中心的な担い手となるコーディネータとして、大津と南阿蘇に半在住の建築家上野氏。

以上

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